葬儀は、あっという間に終わり何十人という人達に見送られながら、海里さんは旅立って行った…
俺達は海里さんの両親に頭を下げ、皆で倉庫に帰った
幹部専用の部屋に入り、それぞれがいつも座っている場所に座った
『皆に…見てほしいものがあるんです。』
そう言って俺は昨日見つけたアルバムと日記をテーブルの上に置いた
皆は何も言わなかったが、目だけはしっかりとそれを捉えていた
『これ、海里さんの…アルバムと日記なんです。』
俺がそう言うと、皆はピクリと反応を見せた
そんな中、竜也さんは目の前のソファーに座りアルバムを手に取った
竜也さんはページをめくっていくにつれて、険しかった表情が崩れていった
他の皆は、竜也さんの周りに集まり、竜也さんと同じように表情が崩れていった
最後まで見終わり、竜也さんがアルバムを閉じると、皆は涙を流していた
けど、顔は皆優しい顔をしていて穏やかな顔になっていた
「はぁ、まったくさ…海里には、いつまで経っても敵わないね…」
そう言って口を開いたのは、暃鈩さんだった
その言葉に、皆笑って頷いていた
