(絖稀目線)



俺は病院から帰ってすぐ、ベットに身体を預けた



心なしか、凄くベットが冷たかった



俺はジーンズのポケットから、写真と鍵を取り出した



この鍵は、海里のマンションの合鍵だ



これは、帰る際に海里の両親から渡されたものだった



海里は…親父さんに俺達の分の合鍵を作ってくれるように言っていたらしかった



鍵一つ一つには、俺達それぞれの名前が掘ってあって、誕生石がついてあった



『あいつ…馬鹿だろ…』



俺は身体を起こし、ベットから下りて、ベランダに出た



いつの間に暗くなったのか、空には月が輝いていた



俺は、月を静かに眺めていた…







(竜也目線)



海里の両親に挨拶して、家に帰ってきた


『はぁ…』