俺達のことは、大丈夫だから…
俺達のこと忘れんなよ…?
これからの俺達を、ちゃんと見ててくれな…?
胸はって前見て歩いてくから…
コンコン…
「絖稀…いいか?」
『あぁ…』
俺が海里に誓うと、ドアがノックされ健堵が顔を出した
「白蓮が今、廊下に来てる…」
『わかった。入ってもらえ…俺出るから…』
そう言って、硲達と入れ違いに病室を出た
硲達が病室で、何話してるかはわかんねぇ
でも、あいつらも海里に救われた奴らだ…
俺達と同じように、これから変わっていくと思う…
俺は病室を出て、海里の両親に軽く頭を下げて屋上に向かった
ガチャ…
キィー…
階段を上がり錆びた鉄の扉を開けると先客がいた
屋上には、竜也さん達と要達が手摺りに寄り掛かりながら煙草を吸っていた
空は、ちょうど夕日が綺麗に見える時間帯なのか、澄み切った暖かいような…オレンジ色をしていた
