最強で最高だったあいつ

『海里…』


ベットに寝ている海里は、男の俺達でさえ見惚れるくらい綺麗に眠っていた


『俺…昔荒れてた頃、お前に救われたんだ…今はお前が覚えてるかわかんねぇけどさ…』







俺は流れる涙を拭いてしっかりと、海里の親父さんの目を見て言った


「君は、いい目をしている…」


「その写真は、あなたが持っていて…?」


『えっ…でも…』


「それと…あの部屋は、君達が使ってくれないか?」


「その方が、海里も喜ぶと思うから…」



『はいっ…ありがとう、ございますっ…会ってきますっ…』


俺が頭を下げると、海里の両親は優しい笑みを浮かべていた


ガラッ…


「絖稀…」


中に入ると暃鈩が声をかけてきた


俺は目線だけ暃鈩に向けた後、ベットに寝ている海里に近づいた


『海里…』


ベットに寝ている海里は、男の俺達でさえ見惚れるくらい綺麗に眠っていた


『俺…昔荒れてた頃、お前に救われたんだ…今はお前が覚えてるかわかんねぇけどさ…』







俺がベットの横にある椅子に座って静か話し始めると、みんな何も言わず病室から出て行った


『俺さ、あの頃…すげぇ怖かったんだ…暗闇んなか、俺一人取り残されたような気がして…』