最強で最高だったあいつ

そう言って、手渡された数枚の写真には俺達が写っていた






『これ…』



その写真の中には、皆で海里んちに泊まってリビングで寝ていたときの写真だった


皆で酔っ払って、めちゃくちゃ笑顔で笑っている全員が写ってる写真


隼と唯、暃鈩さんがソファーで仲良く寝ている写真


要と将斗さんが床で雑魚寝している写真


俺と侑が一人掛けソファーで寝ている写真


など他にも、いろいろな写真があった


『海里…あいつ…っ…』



俺はそんな写真を見て、熱いものが込み上がって静かに涙を流した


「海里は、ほんと幸せ者ね…」


「あぁ…昔を思い出す…」


「他にもまだいっぱいあるわ…」

「絖稀くん…海里に会ってくれるか…?」


「はいっ…もちろんです。」








俺は流れる涙を拭いてしっかりと、海里の親父さんの目を見て言った


「君は、いい目をしている…」


「その写真は、あなたが持っていて…?」


『えっ…でも…』


「それと…あの部屋は、君達が使ってくれないか?」


「その方が、海里も喜ぶと思うから…」