最強で最高だったあいつ



「答えろ…」


[はいはい。わかったから、そんなに威嚇しないでよ~]


「…切るぞ。」


[わかったわかった…せっかく…手加減してやったのにさ~]


「何のことだ…?」


[なんで僕が君の番号を知ってると思う?]


「…」


[…君達の下っ端くん達に聞いたんだよね~]


「あ?…んだと?」


[こんなに僕のこと威嚇するんなら…いっそのこと、潰しちゃえばよかった…]


「そいつらは今何処だ。」


[う~ん…多分僕の下っ端くん達が銀瑠の所有地にでも今頃、届けてるんじゃない?]


俺は暃鈩に視線を送って、銀瑠メンバー全員にメールを送ってもらった



「白蓮がなんの用だ。」


[あれっ?もうバレちゃった?]

「用件はなんだ。」


[はぁ…せっかく穏やかに説明しようと思ったのにさ。]




「早く言え。」


[はぁ…ったく、まぢめんどくせぇな。]


電話口から聞こえてきた声は、さっきの呑気な声ではなくて、まるで別人のようだった


[一週間後…決着をつける。]


「…」


[時間は午前9時、場所は隣町の廃校。]