最強で最高だったあいつ



食べ終わり、皿をまたまた最新の食器洗い機に入れて洗い終わるのを待っていた


時計を見ると、9時ちょっと前だった


隼の服も乾いていた

隼にそれを渡しながら、帰りどうするのか聞くと、時計を見て真っ青な顔をした

『おい、隼どうした?』

すると泣きそうな声で、

「俺…門限あって、その時間が9時なんだ…」

と言って俺のシャツの端を掴んでいた


なるほどな…




『隼、帰るぞ。』

そう声をかけるとビクッと震え、涙目で見てきた


『俺も一緒に行くから、それで俺も一緒に怒られてやる。』

ニカッと笑いながら隼の頭をグシャグシャにして言った

「海里さん…」

そう言ってまた抱き着いてきた

隼の背中をポンポン軽く叩いてから、部屋を出た


隼に住所を教えてもらい、家にむかった

最初は、バイクを怖がっていた隼も途中から慣れたらしく、笑いながら話していた



数分バイクを走らせ大きな和風の家に着いた


隼は、バイクから下り俯いて俺のシャツの端を握っていた



『隼、行くぞ。』

そう言って安心させるように、優しくつかまっていた手を握った


隼は俺の手を震えながらも、力強く握ってきた



そして玄関まで行くと、外に誰か立っていた


それを見つけた隼は、さらに震え手が冷たくなっていた

その手を力強く握ってやると、安心したのか温かさが戻ってきた