最強で最高だったあいつ


俺が電話をかけている隣で暃鈩がうとうとしながら呟いていた





『あ、成さん?』

[ん?海里どうした?というか、泰志見なかったか?病院から、居なくなってんだよな~]


泰志達はみんな、耳を澄まして黙って会話を聞いていた


『あぁ…そのことなんですけど泰志、何故か今俺んちに居るんですよね~』


[海里んち?なんでだ?]


『それが、よくわかんないんですよね…今まで違和感なく自然に溶け込んでたんです。』


[ふ~ん…じゃあ俺も、今から海里んちに行くわ~。じゃ…]


『えっ…ちょっ…あのっ…』


「電話…切られちゃったみたいですね。」


「もっと賑やかになりそう…」


唯と暃鈩と隼は、眠い目を擦りながら頑張って起きようとしていた






『暃鈩達は、もう寝な。寝るとこは準備してあるから…』


俺が寝る部屋の扉を開けて言うと、3人は大人しく部屋に入り眠りについた



リビングに戻ってみると、さっきまで起きていた泰志と要と将斗は、いつの間にか寝ていた



『起きろ。はぁ…お前ら、ちゃんと布団で寝ろよ、此処で寝ると風邪引くぞ。』



そしてその後はみんなそれぞれ部屋に入り、リビングは静かになった



俺は、リビングを片付けて風呂に入った



風呂から出ると、リビングのソファーで成さんが煙草を吸っていた


「…みんな寝たのか?」