最強で最高だったあいつ



俺は服を着直しながら、話した


『ん~と…俺一睡もしてなくてさ、あの病室で目茶苦茶睡魔に襲われた。』


「んで…?」


『ベット借りて寝た。』


「はぁ…海里ほんとに覚えてないんですか?」


『ん~…あっ…一回目あの病室で目覚めたときシャッター音が聞こえて…廊下からみんなの声が聞こえたような…』





「よほど深い眠りについていたんですね…」


「んっ…」


するといきなり侑が、俺の前に携帯の画面を差し出してきた


『何…これ?』


そこには、薔薇の花びらの中、服が乱れキスマークがいっぱいついて寝ている俺が写っていた


『あのときのシャッター音は、携帯のカメラだったのか…』



ようやく状況を理解した俺は、ベットから立ち上がった


「海里…?」


「何処に行くんですか?」

『成さんに風呂と服貸してもらう。このままだと、唯達に嫌われそうだからな…』


苦笑いしながら言うと、泣いていた3人は着いていくと言いだした


『いや、すぐ戻るからそれまで目冷やしておけ…』


そう残して病室を出た






成さんから風呂と服を貸してもらって病室に戻ると、泣いていた3人は大人しく座って目を冷やしていた