「いきなりキスした方がリアルだ…って」 「そう…なの?」 「それに、夏実ちゃんを誘ったのも………」 零斗のポケットから出てきた四角い箱。 何もわからないあたしは泣いて腫れた目でそれを見つめた。 あたしの目の前でゆっくりと箱が開かれ、現れたのは…― 「指輪………―!!」 そして、優しく微笑みながら… 「聖奈。俺と…―」 「結婚して下さい」