『キラ、お前の望みはなんだ?』

私はキラと一緒にいたい…。

『望みは叶ったってことでしょ?ユイの羽根が開いたんだから。』

え?

『キラ、どういう意味?!』

『簡単に言うと、片翼ずつだから、2人で一人前ってこと。2人は羽根で繋がったんだよ。』

『羽根はキラの物なのに?』

『ユイの心に反応して現れた羽根は、もうオレのじゃないよ。2人で1人。それでいいかな?』

一緒にいられる。それだけでも十分なのに、片翼で繋がれて、絶対に離れなくてすむって分かって、安心感と嬉しさで涙が止まらなかった。

私の涙をふいてキラが笑顔で言う。

『ずっと一緒だね。』

頷くしか出来なかったけど、気持ちは伝わったみたいで、キラが頭を撫でてくれた。

『キラ。下界をリセットする話は、しばらく見送る。お前を失ってしまうからな。しかし、時が過ぎても何も変わらないようであれば、次は見逃すわけにはいかない。だから、お前達2人で下界を変えなさい。』

『分かった。なんとかするよ。』

キラの返事を聞き、優しい笑みを浮かべヤハヴェが光と一緒に消えた‐。