私はキラに気持ちを伝えてない。でも、少しくらいは気付いて欲しかったな…。

『キラは表情がクルクル変わったり、思い立ったらソッコーで実行しちゃったり、天然で優しいから、私が元気ないと察知して元気を分けてくれるんだ…。
私だってキラのこと好きだよ。
でも、キラがユリアといた方が幸せなら、ユリアを引っ張り出して会わせてあげたいって思ったんだ。』


素直なキラと話すと、素直にならなきゃって思っちゃう。


『本当に?!』

キラ、びっくりしてる。


自分で言うのもなんだけど、隠しきれてなかったと思うんだけど、ここまで私の気持ちに気付かないなんて…鈍いよ、キラ。


『だけど、キラ。私はやっぱりキラと一緒にはいられないよ。ユリアの存在は大きすぎて…。キラに心を教えたのは、間違いなくユリアなんだから。』


どうしてもユリアの気持ちを無視できない。


『ユイ!羽根!』

キラが私の後ろを指差す。

『羽根!?』

振り返ると羽根が片翼だけ背中から…生えてる?!


パニック状態の私とキラ。

私はキラの片翼を持ってるらしい…けど、背中に生えるなんて聞いてない!


『これってキラの羽根?!早く取って!そしたらキラは本当の姿に戻れるよ!』