“ガラッ”

『おはよぉ~。今日は、いつもより更に遅いねぇ(笑)』

幼なじみのカナエ。家が隣で親も仲がいいせいか、いつも一緒…登校以外は。

『うん、なんかさぁ~、スッゴい変な朝でさぁ~。』

自分でも整理出来ていない今朝の出来事を、どう伝えていいか分からない。

『何かあったの??』

カナエは、不思議そうな顔で私を見ている。

『天使をひいた…チャリで…。』

『ぷっ、あははは!!うん、ユイは夢いっぱいで、あたし大好きだよ!』

大笑いされてしまった。

話し方が悪いのかな。

『冗談じゃなくて、空からおりてきて、で、それが、チャリの目の前で、だからひいちゃって。』

更に笑うカナエ。

どうしたら、上手く話せるかな…。

『まあ、いいや!それよりさぁ、今日うちのクラスに転校生が来たんだよ。
あれ!なかなか男前だよね。』

カナエが指差す方に目をやると…

『あっ!!』

思わず声が出た。

転校生って、今朝の天使じゃん!!

でも、羽根がない。どこかに隠してる?でも、どこに?かなりデカイ羽根だったような…。取り外せるのかな…。


…て、そういうことじゃなくて!なんでココにいるの!?

ますます混乱する(汗)