天使に会った不思議な日‐。
その日は、ほとんど眠れなかった。



『カナエ!』

眠りが浅かったせいか、珍しく早く目が覚めて、カナエの登校時間に合わせることができた。

『え!?ユイ!?こんな早く学校行くなんて、どうしたの!?』

当然ビックリするカナエ。

『なんか、目覚めが良くて…。一緒に行ってもいいかな?今日は早いからチャリ置いて行くしさ。』

カナエが笑う。

『そっかぁ、恋の悩みで眠れなかったんだね。お姉さんが、ゆっくり聞いてあげるよ!』

そう言うと思った…。

『違うよ。昨日はテレビ見てて、寝るのが遅かったから眠りが浅くて、寝覚めがよかったんだよ。』

言い訳にしか聞こえないかも…。

『まあまあ(笑)
じゃあ、素直に話す気になったら聞いてあげるよ。』

やっぱり…。

『あっ!昨日のテレビって何見たの?』

テレビ…正直見てない。

『んっと、ドラマ?とか…色々!』

内容聞かれたらアウトだな(汗)

『そっかぁ、じゃあ特番は見てないんだぁ。なんかねぇ、近いうちに地球が滅亡する~みたいな預言者の番組やってたんだよねぇ。なんか、怖いよねぇ~。』

よかった…。
でも、滅亡って。

『ノストラダムス?』