泣き崩れる天使に、ヤハヴェが話し掛ける。
『お前は、禁忌を侵した。禁忌を侵した天使がどうなるか…それを女は知っていた。
あの者は、お前の罪もすべて持って行くと言った。
メタトロン。天使の宮に戻れ。』
天使は涙で顔をグシャグシャにしながら言った。
『ヤハヴェ。どうしてユリアを闇へ送った!?俺からユリアに近づいたのに、ユリアが罰を受けるなんておかしい!
確かに禁忌を破り愛してしまったけど、ユリアは、そのことを気にし、俺と逢うことをやめようとまでした。それに、1度も俺に体をあずけたことなんてなかった。天使と人の子が何を意味するかが分かっていたからだ。
穏やかで、優しい心を持っていたんだ…。
ヤハヴェ…その心を、あなたにも感じて欲しかったんだ。』
少しの沈黙の後にヤハヴェが口を開く。
『今、お前がすべきことが何かわかるか?あの女が託したものが何かわかるか?』
『………』
『本当に女を愛しているなら、どうして自ら罰を背負ったのか、その想いにお前はどう答えるのかを考えよ。片翼は女の想いを継ぐ者に持たせる。しかし、その者を見つけたとしても、すべてを悟らぬ限り翼は元には戻らない。』
そう言って姿を消した。
『お前は、禁忌を侵した。禁忌を侵した天使がどうなるか…それを女は知っていた。
あの者は、お前の罪もすべて持って行くと言った。
メタトロン。天使の宮に戻れ。』
天使は涙で顔をグシャグシャにしながら言った。
『ヤハヴェ。どうしてユリアを闇へ送った!?俺からユリアに近づいたのに、ユリアが罰を受けるなんておかしい!
確かに禁忌を破り愛してしまったけど、ユリアは、そのことを気にし、俺と逢うことをやめようとまでした。それに、1度も俺に体をあずけたことなんてなかった。天使と人の子が何を意味するかが分かっていたからだ。
穏やかで、優しい心を持っていたんだ…。
ヤハヴェ…その心を、あなたにも感じて欲しかったんだ。』
少しの沈黙の後にヤハヴェが口を開く。
『今、お前がすべきことが何かわかるか?あの女が託したものが何かわかるか?』
『………』
『本当に女を愛しているなら、どうして自ら罰を背負ったのか、その想いにお前はどう答えるのかを考えよ。片翼は女の想いを継ぐ者に持たせる。しかし、その者を見つけたとしても、すべてを悟らぬ限り翼は元には戻らない。』
そう言って姿を消した。

![エデン[詩]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.759/img/book/genre99.png)
