麗奈と美咲を引っ張ってあたしは走った。できるだけ家から離れるように、がむしゃらに。
ある程度走った後、あたしは2人の手を離した。
そして無言のまま歩く。
10分くらい無言のままだっただろうか。そんなあたしの背中を見つめながら、美咲が口を開いた。
『・・・真希大丈夫?あつ兄ってさっきいた彼でしょ?なんかひどいよね。真希みたいな可愛い彼女がいるのにさぁ』
その場が少しでも明るくなるように、美咲は声のトーンを上げて話す。
.
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…