「………榎藍……?」 「なんだい、ご主人様?」 唇を指先がなぞる。 「ーーーっ…。」 その時のあいつの顔は嬉しいというか心の底から楽しんでいるように見えた。 ニッ 「ほら、また無防備になってるぜ」 「あっ……はぁっ…ふっ…。」 今度は深い深すぎるキスだった。 本能に忠実なあいつのキスは私に息する暇もあたえてくれなかった。 当然、脳に酸素が送られず……。 もう………無理…。 私はキスされながらまたパタリと意識を失った。 「ごめんな……。」