「おい、」 「何よ。」 もう半ギレ状態な私。 でもこの男はさして気にする様子もなく、受け流された感じがあった。 「あの写真のやつらは家族か?」 「……そ…うよ。」 自分の言葉に力がなかった。 「じゃあの犬は?」 「榎藍も家族よ。」 「じゃどっちが大事?」