「美桜はなんで普通科に入ったんだよ?音楽科に入りゃよかったのに」

「楽器なんか出来ないし、音楽の才能ないんで」


両親は音楽家なのに私は全然できなくて

本当に才能がないことを思い知った。


「そうか?まあ入る入らないは人の自由だしな。俺は才能ありまくりで困るくらいだけど

な」とキメ顔までむけられ

自然と笑ってしまった。

「やば。そろそろ戻なんと授業遅れる‼じゃあなッ」


一言残して屋上の扉が閉まる音がした。