生徒会ってもっと静かな人の集まりだと思ってたよ…
けど…これじゃあ、ただの変人の集まりなような。
紅先輩は違うけど!

「生徒会のメンバーはもう一人いるんだが少し訳ありでな…。改めてまとめると俺が会長、桜庭先輩が副会長、木戸先輩が会計だ。そこで綾瀬、お前には書記を担当してもらおうと思う。」


書記…私そんなに字が得意じゃないんだけどな。いいのかな…

「いっそさー、こいつお色気担当にして、俺らを癒してくれればいいんじゃね?」

さて、赤髪のっぽのことは全力で無視しよう。
ほら、きっと木戸先輩も呆れていらっしゃいます…よ…
あれ!?木戸先輩こちらを見て優しく微笑んでらっしゃるのですが!?
何、あのスマイルっ、殺人級なのですが!



あっ、そういえば…
「生徒会のメンバーあと一人いるということでしたが、その方の役目は何なのですか?」


私は黙々と書類を見て仕事をしている紅先輩に話しかける。


「ん?あぁ…。もう一人は三年でな、生徒会長を務めている」

「えっ?生徒会長って一人じゃないんですか?」

「んー、生徒会長っていってもね【裏】の生徒会長なんだよ~」
どこから出したのか、おいしそうなケーキを食べながら木戸先輩は私に教えてくれる。その横にはコーヒーを飲んでいる桜庭先輩かいる。


「あの人は何考えているか分かんねぇから、ここに来てもあまり関わらない方がいいぜ。まぁ、一時は来ないと思うが…」


一時来ない…?
何で…?

疑問に思っていると、それに気づいたのか紅先輩が教えてくれる。


「もう一人は今イギリスへ留学中なんだ。帰ってくるのは夏休み明けだ。」

「イッイギリスですか?またすごいですねぇ…」

「三年生の中で一番頭がいいからな。学校からイギリスへ行ってくれと頼まれたらしい。ちなみに木戸先輩が学年二位、桜庭先輩が学年三位だ。」



変人ばかりとか言いましたが、申し訳ございません。
頭よろしかったんですね。
全力で謝らせて頂きます!

「あれ?でも【裏】の生徒会長とはどういう意味なんですか?」


実はそれが一番聞きたかったり…