はにぃどろっぷ

そういうと、圭はゆきなの横に机を合わせた。

ゆきなは心の奥底で得体の知れない、でもどこか懐かしい感情が溢れていたことに気付いて無かった。

しかし、不覚にも“ドキッ”と心臓が高鳴ったように感じていた。

横から見た圭はまぶしかった。

あの時の面影…と言えば、笑ったときに見せるまだ少年の無邪気さが残った笑顔と、柔らかい雰囲気。

そして、ゆきなだけが分かる優しさくらいだった。

その後の1日は他愛も無い話しだけだった。