真色ーシンシキー



「…何であんなこと言ったんだ?」


「あんなって?朝のこと?」



屋上の手摺りに腕を置き、振り返らずに答えた。


…やっぱね。六唯は気にしてたか…。






今日の朝。僕らは遅刻寸前だった