心に愛を




普通に考えれば、ナンパみたいな感じもするんだけど・・




でもまさか、死のうとしていた人間をナンパなんてしないだろうなぁ。




軽そうな風には見えないし。







「着いたよ」





まだ新しさを保っているアパートの2階。




表札を見ると、『神崎』と書いていた。






男の部屋にしては綺麗で、何冊も小説が積み重ねてあった。




全部、恋愛小説なのが気になった。



男の人にしては珍しくない?


恋愛小説なんて・・。




原稿用紙もたくさん並べられていた。





きょろきょろ辺りを見渡しているあたしに、あったかいミルクティーをいれてくれた。