「あっごめん。 顔擦りむいてる・・」 頬から少し血が出ていた。 「いいよ、これぐらい。 結乃ちゃんが負うはずだったケガのこと考えれば、どうってことないっしょ」 そう言って袖で血を拭いた。 なんとなく、あたしは真っ赤になった。 「それより! もう一度言うけど、何のために生きているのか分からないなら 俺のために生きてみない?」 その後あたしは帰る家もないから、この人についていく事にした。