涙が波のように押し寄せる。 心が嵐のように泣き叫んでいる。 空人のキレイとは言えない字の上に、涙の雨が降り続けた。 今さらだけど、空人はあたしのことをこんなに大事に思っていてくれた。 今日の朝のリンゴのことも書かれていた。 現実では空人は何か言いたそうだったけれど、結局何も言ってくれなかった。 でも物語の中の空人は、あたしに甘い言葉をくれていた。 『結乃・・愛してるよ』 「・・っひ・・やだよ・・こんな紙の上じゃ・・うっ・・ちゃんと・・空ちゃんの声で聞きたかったよぉ」