ずっと眠り続けている空人。 見慣れた寝顔なのに、知らない人のように見える。 そう思いたいだけ…? 空人の大きな手を強く握った。 氷のような手。 これが「死」の温度…‥ あたしは手を握ったまま、唇を空人の唇に重ねた。 最初で最後のキス。 冷たいキス。 もしこれが、空人の書いたおとぎ話ならお姫様のキスを受けた王子様が目を覚ましたりしないのかな。 ダメかな…‥あたしお姫様って柄じゃないし。 それにこれは、おとぎ話でもなければ夢でもない。 現実だから…