■虐待の証
ジュウ…と火種の潰れる音
ニコチンの匂い
あぶられたトマトのように剥ける皮膚
【熱いよ】
【やめてよ】
【お母さん…ッ…】
奈穂に指摘されて、少し思い出したよ
あんたのした事…
【あんたこれくらいじゃ死なないもんね?】
そう言って笑う口元も覚えてる
「死なないもんね」って可笑しくない?
だって死んでほしいんでしょ?
いなくなってほしいんでしょ?
残念でした
俺はまだここで生きてる…
翌朝…
『『うー… 頭が痛い…』』
奈穂の父親と俺…
2人の声が重なる
『お父さんも真中くんも馬鹿ですよ!』
奈穂は怒りながら水を持ってきてくれた
『久しぶりに飲んでくれる相手が来たからなぁ…』
しかし父親は全く反省していないようだ
『もう… 私は学校に行くから大人しく寝ててね!』
『はーい…』
これじゃどっちが親かわからないな…
奈穂が部屋を出ていった後、父親が口を開いた
『洋くん、私達を自分の家族だと思っていいからね?』
『…ぇ…?』
何だそれ…
酔っても記憶あるじゃねーかよ…
恥ずかしさと気まずさの中、まともに顔も見れず俺は背中を向けて目を閉じた
『家族なんて気持ち次第で誰とでもなれるもんだ』
背中の向こうできっと笑ってるんだろう
本当の父親ように…優しく…
…それは家庭に満足してる奴の言う事だ
暖かい家がある人の…
だから温室育ちは嫌いなんだよ
考えが甘すぎるからさ…
ジュウ…と火種の潰れる音
ニコチンの匂い
あぶられたトマトのように剥ける皮膚
【熱いよ】
【やめてよ】
【お母さん…ッ…】
奈穂に指摘されて、少し思い出したよ
あんたのした事…
【あんたこれくらいじゃ死なないもんね?】
そう言って笑う口元も覚えてる
「死なないもんね」って可笑しくない?
だって死んでほしいんでしょ?
いなくなってほしいんでしょ?
残念でした
俺はまだここで生きてる…
翌朝…
『『うー… 頭が痛い…』』
奈穂の父親と俺…
2人の声が重なる
『お父さんも真中くんも馬鹿ですよ!』
奈穂は怒りながら水を持ってきてくれた
『久しぶりに飲んでくれる相手が来たからなぁ…』
しかし父親は全く反省していないようだ
『もう… 私は学校に行くから大人しく寝ててね!』
『はーい…』
これじゃどっちが親かわからないな…
奈穂が部屋を出ていった後、父親が口を開いた
『洋くん、私達を自分の家族だと思っていいからね?』
『…ぇ…?』
何だそれ…
酔っても記憶あるじゃねーかよ…
恥ずかしさと気まずさの中、まともに顔も見れず俺は背中を向けて目を閉じた
『家族なんて気持ち次第で誰とでもなれるもんだ』
背中の向こうできっと笑ってるんだろう
本当の父親ように…優しく…
…それは家庭に満足してる奴の言う事だ
暖かい家がある人の…
だから温室育ちは嫌いなんだよ
考えが甘すぎるからさ…

