■確かに
○Side 奈穂
『奈穂! 牧原くんと付き合うって本当?!』
教室に戻るとすでに、告白の噂で教室内は騒がしかった
でもストレートに聞いてきたのは理香だけ…
『付き合うわけじゃないけど… お友達から…』
皆きっと、洋くんとの事を噂してる
『すごい噂になってるけど、洋が怒ったりしない?』
『…うん…』
怒ったりなんかしない
絶対に…
【他の男と付き合ったら?】
だってそう言ったのは洋くんだ
そう思いながら窓の外を見ると、まだ友達と話す彼がいた
『授業…大丈夫なのかな…』
授業の記憶は無くしたりしないのかな?
友達との会話に困ったりしないのかな?
そんな心配をよそに、こちらに気付いた洋くんは笑顔で手を振る
『洋くん…』
本当に別人のよう…
あんな軽くはなかったし、もっと優しかった
それに昨日のエッチだって…
『奈穂… 泣いてるの?』
涙を堪え、ジッと外を見る私に理香が声を掛ける
理香には何でもバレてしまうのね…
『私… 洋くんが元に戻るまで待てるかなぁ…?』
『うん… きっとすぐに思い出すよ…』
理香の優しい言葉に耐えていた涙がポトンと窓枠に落ちた
私ね…
もう一度、洋くんに好きになってもらえる自信がないんだ
だって洋くんが私の何処を好きだったのか聞いた事もないの
顔、体、性格、態度
どれを気に入ってもらえたのか解らない
でも…
確かに貴方は愛してくれた
貴方は確かにここにいた…
○Side 奈穂
『奈穂! 牧原くんと付き合うって本当?!』
教室に戻るとすでに、告白の噂で教室内は騒がしかった
でもストレートに聞いてきたのは理香だけ…
『付き合うわけじゃないけど… お友達から…』
皆きっと、洋くんとの事を噂してる
『すごい噂になってるけど、洋が怒ったりしない?』
『…うん…』
怒ったりなんかしない
絶対に…
【他の男と付き合ったら?】
だってそう言ったのは洋くんだ
そう思いながら窓の外を見ると、まだ友達と話す彼がいた
『授業…大丈夫なのかな…』
授業の記憶は無くしたりしないのかな?
友達との会話に困ったりしないのかな?
そんな心配をよそに、こちらに気付いた洋くんは笑顔で手を振る
『洋くん…』
本当に別人のよう…
あんな軽くはなかったし、もっと優しかった
それに昨日のエッチだって…
『奈穂… 泣いてるの?』
涙を堪え、ジッと外を見る私に理香が声を掛ける
理香には何でもバレてしまうのね…
『私… 洋くんが元に戻るまで待てるかなぁ…?』
『うん… きっとすぐに思い出すよ…』
理香の優しい言葉に耐えていた涙がポトンと窓枠に落ちた
私ね…
もう一度、洋くんに好きになってもらえる自信がないんだ
だって洋くんが私の何処を好きだったのか聞いた事もないの
顔、体、性格、態度
どれを気に入ってもらえたのか解らない
でも…
確かに貴方は愛してくれた
貴方は確かにここにいた…

