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「なぁ…咲坂。好きな女の子くらい、
怪我させないように守ってやれよ」
理乃が用事があると言残し
音楽室を出ていき、
部屋には赤音と咲坂だけが残った
チャラい赤音がいつもと違う、
真剣な態度でいる
「なにをいってるか、
全く分かりません。会長」
一方咲坂は冷たい顔つきになって、
赤音を睨んだ
「そんなん隠したってバレバレだ。
お前が京ちゃんのこと好きだって」
赤音はさらに顔をしかめて、
いつもと全く違う形相になる
「会長、俺のこと知ってますよね?
だったらわかるでしょ?
俺はもう誰とも付き合う気なんてありませんから」
「アイツのことを・・・
いつまでも引きずるつもりか?」
「引きずってなんかいません。
今も繋がっていますから」
そう言い残した咲坂は、
いつもより早い足取りで、部屋をでた

