私は陸先輩の背中にまたいで 体をくっつけた 「よいしょ…っと」 先輩が立ち上がり、 眺めが一気にかわる 「んじゃあ、行くぞ」 足に絡まる陸先輩の腕は、 いがいと太かった 私より可愛い顔なのに…、 いがいとしっかりした身体だな 背中も、広い 陸先輩の表情が 後ろから見え隠れしてる 「んじゃ、行ってくる。」 「陸くん!わたしも行こうか?」 「んーいいよ。 理乃たちはまだ練習してて」 そう言ってゆっくり足を進めて 音楽室をでた 「…先輩、ありがとうございます。」 「…どーいたしまして。」