「ごめんぬぇ、沙田ちゃん」
理乃先輩が私に手を
顔の前で合わせて謝った
「あっ…いえ!
むしろありがとうございました」
なんだか可愛い顔に見つめられて照れる
顔が熱い…
「……」
「……先輩?」
「あっ……ごめん!
なんか沙田ちゃんがイメージとは
ちょっと違う表情してたから
かわいくて見とれちゃってたよ」
「なにいってるんですか!先輩!
せ、先輩の方こそ可愛くて
見とれてしまいましたよ!」
可愛いなんて言われなれてないから
ついムキになってしまった
でも…、事実だし……
先輩はきょとんとした目で「本当…?ありがとう」
とふにゃんと笑った
うぅ…なんだこの可愛さは…!
「あ……そうだ!
私のこと理乃って呼んでよ、沙田ちゃん」
さっきの愛らしい笑顔と変わって
フレンドリーな一面に変わった
「え!せ、先輩なのに
呼び捨てになんてできないですよ!」
自分は人見知りでなにもできない臆病者なのに、
いきなり人をよびすてることはできない
そこら辺はちゃんと身のほどをわきまえてる
ってかましてや先輩だし
「えー、いいじゃん!よんでよぉ」
上目使いで責めよられる
だめだよ…可愛すぎる
「え…でも……、
じゃあ、理乃さんって呼んでもいいですか?」
「…上出来!」
理乃さんはにこってはにかんだ。
可愛い・・・

