え…、そうだったかなぁ
今日の朝だって(気を使ってくれたからだけど)
よく話題を作ってくれたし、
「いや…結構喋るほうなんじゃ…?」
「え?そうなの?咲坂そうなの!?」
「あ……沙田、俺そんなに喋ってた?」
咲坂くんが私に聞き返してきた
どうやら自覚がないみたいだ
「うん……結構」
「なんだよー、咲坂。
俺にはいっつも無愛想なのに…
あ、お前京チャンのこと気に入ってるのー?」
にやにやしながら高い身長を
少しかがめて咲坂くんに顔をよせた
なっ、なに聞いてるんだこのエロ会長!
「んなわけないじゃないですか…
ってか仕事は進んでるんですか?
さっきも遊んでたみたいですけど…」
「なにをうっ?!
この俺が遊んでるわけ……ありますね。サーセン」
"手伝いますよ"といって
部屋の奥の机に2人が向かう
ん…なんか、ちょっと胸が痛いような。
奥の方が重い、
それでなんだか涙がでそうだ
あれ…ドライアイかな?
バンッーーー∑
目を擦っていると
後ろからすごい勢いでドアがあいた

