エールミー!

「初めまして、俺2年生徒会長の

赤音つばさ。よろしくね」


にこっと笑って、(まさに営業スマイル)
好意的に挨拶をしてきた


…悪いひとではなさそうだけど

…なんかへんなひとだなぁ




……!なんてことを!

今まで友達ができなくて
内心へこんでた私がたった一人
友達ができたからって、
始めてあった人の人格を
すぐに決めてしまうなんて…



今まで自分がされてきて
嫌なことを、人にやってしまった…


最低だ…




「初めまして、沙田京といいます。」



気分的ににこやかには笑えなかったが
最低限の挨拶だけして、
謝罪もふくめ深々と頭をさげた




「京って名前なんだ~、

じゃあ…京チャンって呼ぶね」




いきなり下の名前!?
…やっぱりちゃらいのか……?





「で、咲坂はこの美人さんを引き連れてきたと!


いやぁ、お前学年1顔がよくてクールだから

誰を連れてくるか楽しみだったんだけど、

こんなに可愛い子連れてくるなんて

お前いい仕事したなぁ」



赤音会長はずっとにこにこして
私を見てきた



…ん?




「咲坂くんがクール…?」




そういえば、
あの子達も言ってたような




「うん、こいつあんまり喋らないだろ?」