「ここが生徒会室だよ」
咲坂くんが先に足を進めて、
それに続く
赤い絨毯、ちいさい丸い机に
色鮮やかな薔薇が
高級そうな坪で飾られている
正面は一面がガラス張りで、
東京の景色がよくみえる
横にはいくつかこれまた高級そうな
ソファが丸く円を描くように
並んでいて真ん中には白い机
奥には多分冬に使われるだろう
暖炉があった
なんかもう…別世界だった
そこで、あることに気づく
窓から降り注ぐ光で逆光になり
真っ黒なシルエットであったが、
それが人の形であることが分かった
それを察した咲坂くんが
「あのひとが、生徒会長だよ」
「生徒会長……」
生徒会長と言われるひとが、
どんどん私たちに近づく
光が体にあたって、
姿が見えてきた
赤みがかった茶色い髪の毛は
咲坂くんより盛っていて、
そこから除くのは白い(白すぎやしないか?)肌
背がたかくて
多分180前半か170後半であろう
目の色はちょっとだけ茶色い
イメージするなら…女遊びなチャラ男だ
ん…?生徒会長をチャラ男扱いって…

