一歩、一歩咲坂くんに近づく あと4㍍…あと3㍍……あと、1㍍ 「………、」 言葉につまる 勢いよく近づいたのはいいとして なんて声をかけるんだ? 用もないのに、 話しかけるのは…変か? やめるべき…? 違う…、言葉なんてなんでもいい! もう…逃げるな… 目に、涙がたまっていた 動け! 「あっ、あの!」