*** あの日から、 私はずっと咲坂くんを探すようになった 購買に行くとき、 移動教室のとき、 登校するとき、 下校するとき… 1回も、咲坂くんを探さないときはなかった 彼を見つけるたび、 胸の奥に鉛が乗った、 痛くて苦しい感情になった クラスでは相変わらず浮いていた。 もうみんなが完全にグループに別れているなか、 私はずっと孤立した でも、前より苦しくないんだ…、 孤立を感じるたび、 あの言葉が頭に浮かんだから 何となく、私はひとりじゃないような気がした