暴走族と4才児!

5人が隠れて盗み聞きをしているとは露知らず、祥平は香織に話をしていた。


「祥平、どうしたの…?」


「………さっきは、あんなこと言ってごめん」


「……いいよ、だって最初に酷いことしたのは私だもの」


香織は、俯いて悲しそうな顔をする。


「……ずっと、聞きたかったことがあるんだ」


「……何?」


「…っ、どうしてあの時、短い間だけでも、俺を選んでくれたんだ?」


祥平が聞くと、香織は本気で泣き出しそうな顔になってしまった。