暴走族と4才児!

「それでも、俺は諦めきれなかった。…香織さんが、旦那と別々に暮らし始めてからは、もっと」

「…俺は、弱ってた香織さんに漬け込んだ。俺が香織さんを幸せにしますって、ガキみたいなこと言って」


「香織さんは、俺に応えてくれた。嘘みたいに嬉かった…、不倫だなんて そんなこと、忘れるくらいに」


「でも…」


祥平は、悲しそうに瞳を歪めた。


「香織さんは、結局旦那を選んだ。俺に何も言わずに…、突然姿を消したんだ」


「えっ…」