暴走族と4才児!

「あぁ。強いよ。ものすごくな」


「……じゃあ理央奈、りょうにぃみたいになる!」


理央奈は、無邪気に笑った。


理央奈の笑顔に一瞬だけ悲しそうな顔をしたが、すぐに笑った遥。


「…そうだな」




(やっぱり、少し優実(ユウミ)に似てる……)




遥は、ある少女の姿を思い出し、理央奈を見つめていた。


「……理央奈、俺でいいならケンカ少し教えてやろうか?」


遥は理央奈に言った。