暴走族と4才児!

亮は、その少女の目の前にしゃがみこんだ。


「…どうしたんだ?」


少女はビクッと肩を震わせ、涙をためた瞳で亮を見る。


「迷子か?幼稚園のバスはどうしたんだ?」


慣れた様子で話しかける亮に、遥は思わず感心した。


(……慣れてる。やっぱり、弟いるからなんだろうな)


と、少女がおそるおそる口を開いた。


「お兄ちゃん達…、だぁれ?」


「……俺は、高野亮だ。お前は何ていうんだ?」

名乗ったことで少し安心したのか、少女はくちを開いた。


「…理央奈。蓮井理央奈」