暴走族と4才児!

と、公園で騒いでいたためか、たくさんの人がじろじろと亮達を見ていた。




「……………ちっ」




理央奈の父親はその事に気がつくと、舌打ちをして背を向けて足早に去っていく。


父親の姿が見えなくなったとたんに、理央奈は足元から崩れ落ちた。


「…っ理央奈!」


「理央奈ちゃんっ!」


皆が、心配そうに理央奈を覗き込む。


「……わ、かった……恐かったよぉっ……」


理央奈は、そう言うとポロポロと泣き出してしまった。


「……よく頑張ったな、理央奈」


「っ、ふえっ……」


亮は、理央奈の頭を優しく撫でる。


「……とりあえず、家に戻ろう。いつまでもここにいても、ちょっとな……」


亮の声で、皆で帰ろうと立ち上がり歩き始めた…。