暴走族と4才児!

「…っ、理央奈……?」

理央奈の声で、圭人はピタリと止まる。


そして、理央奈の父親の胸ぐらを離した。


「ゲホッ……、てめぇ、ふざけた真似してんじゃねぇぞ?!」


理央奈の父親は、圭人に掴みかかろうとする。


「パパもっ、けえにぃを傷つけないで!!」


一体、どこから出しているんだというほどに大きな声で言った理央奈。


理央奈の父親は、驚いた表情で理央奈を見つめた。


「……っ、で…」


「理央奈…?」


「もうっ、皆にっ…、理央奈にっ、近づかないでっ!!」