チビなアイツ

バタバタバタ…

誰か来る。

あたしはとっさに
段ボールの裏に隠れた。

陰から覗くと
大好きな彼がいた。


「ったく。どこ行ったんだよ」
やばい!くしゃみでそう!?
やめてぇぇっ

「くしゅん!!」

「芽依?」

「いや!」

グイッ

あたしは走ろうと思ったけど
あっさり捕まって


「芽依。別れたくねぇよ。」

「し、しらな…い。」

またかわいくない事を言う自分に腹が立つ。


「俺の事嫌い?」

「…す…き」

「ん?」