それだけじゃない。

あたしがHをしないのは
中学の時の事があるから。

中学の時は光雅君は遊び人。
毎日、毎日違う女の子つれて。(あたしと付き合う前の話。)

だからあたしも遊び相手じゃないかって。


光雅君は慣れてても
あたしは初めて。

めんどくさがられる。


「いやだ…」

「芽依?光雅に言いなよ」

「いやだよ。あたしバカみたいじゃん」

「バカでもいいから。気持ち伝えなさい?あんたは一人じゃないんだよ。」

奈湖ちゃんの言葉は
あたしの頬を濡らした。


「ッありがとぉ。あたし頑張る」

「芽依は本当涙もろいね。」