アイリスも床に倒れてバトルはストップした。


「なーに!?」


 周りのコたちは、素早い状況に目を丸くした。


 リーダーもアイリスも、我に返って一枝ちゃんを見つめた。


 一枝ちゃんは鬼のような形相で怒鳴る。


「大事なミーティングの最中なのに! なーに、喧嘩してんだよバーロ!?」


 普段は大体、物静かな感じの女の子。


 喋り口調も丁寧で乙女チック。


 でも一旦、キレちゃうと!


 男勝りに怒りを発散しちゃう。


 喧嘩強いから尚更かな?


 一枝ちゃんに凄まれて、リーダーもアイリスも喧嘩する気力を失った。


 しかし、リーダーの怒りは治まらない。


 スッゴく冷たい眼差しで、アイリスに告げた。

「須川さん、もう帰ってイイわよ」


「ハァ?」


 アイリスには何の事やら。


「帰ってイイって言ってるの。
 明日からサークルには来なくてイイから」


 再び、周りがどよめいた。


「クビって事ですか?」