なーんちゃって!


 ハハ!


 自分で言ってやんの。


 真夏の夜の宴の始まりだ。


 各々、缶ビールを片手に声を上げる。


「かんぱーい!」


 缶を付き合わせた後に、ゴクゴクと飲み始める。


 ぶはー!


 美味ーい!


 冷蔵庫でキンキンに冷やしたビールの味!


 これが又、格別の美味さだ事!


 私は無心になって、一缶飲み干した。


「さぁさぁ、飲もう飲もう」


 ヒュー♪


 隣に座っている雅治が一缶開けてくれた。


「ありがとう、ございまーっす♪」


 遠慮なく又、飲み始める私。


「結構、強いんだね?」


 私の豪快な飲みっぷりに、雅治は興味津々のよう。


「私って、アルコールには強い方だからぁ」


 あれれ?


 私、もう酔っちゃったかなぁ?


 ろれつが回らなくなっちゃったみたーい。