「今の時点ではまーだ、トップシークレット状態だから分からないんだよね」


「いつ、明らかになるの?」


「今度の定例ミーティングの時かな?」


「あの退屈な、お喋り会議の時ね?」


「今度の場合は重要なミーティングだから、メンバーは全員必ず出席せよとの事だよ」


「私も?」


「もっちろん」


 ため息付くアイリス。


「しょうがないわねー」


「もし嫌なら、私から断ってもイイけど?」


「ダメダメ、サークル内の命令は絶対だから。あの気の荒い、オバサンみたいな性格な神尾由紀子を怒らせてもしたら大変だわぁ」


「じゃあ、出るんだね?」


「うん」


「よっしゃ、分かった」


「さーってと! 私もう、寝るから」


 時計を見てみる。


「もう、12時過ぎちゃってる」


 ふわぁーあー!


 大きなアクビが出ちゃった。


「チコはチコで、シーはシーで自分なりのペースで恋を見つける事ね」


「了解」


「じゃあ! ♪おやすみなっさーい♪ ♪親しき友よー♪」