「別に今の体型でイイんじゃないの? 十分魅力的だし、文句ないわよ」


「でもねー、あの連中がねー」


 神尾由紀子リーダーから、しょっちゅう言われている私なのだ。


 もう口うるさいし、コッチも気になって仕方がない状況になっていた。


 そんな悩み心の私に、アイリスがアドバイスしてくれる。


「変に痩せようなんて思わないでね。周りから何と言われようと、無視してもイイから」


「痩せなくてもイイんだ?」


「神尾リーダーの身体みたいになりたいの?」


「あの人、スリムだよね?」


「しかも、古代遺跡で発見されるミイラのような超痩せ細体型。
 あんな身体、男は誰も魅力を感じていないわよ」


「ミイラ!」


 思わず吹き出し笑いをする私。


 更にアイリスは、調子に乗って神尾リーダーの悪口を言う。


「あの人の顔、見たら分かるでしょう? 洞窟に棲む、吸血コウモリみたいな独特の雰囲気だし」


 お嬢様らしからぬ、大胆なお言葉。


「病気なのかな?」