下心見え見えの野郎どもに失望したそのコは、カンカンに怒って帰っちゃった。


 そのコが私・チコこと高村智子なんだけどね。


 私の魅力溢れるボディに、メロメロになっちゃう気持ちは分かるよ。


 もう少し、天下の国立大学の学生として紳士に振る舞って欲しかった。


 なーんて!


 偉そうに説教ぶっている私だって、ノリノリだったから人の事は言えないか?


 最近、ウチの偉大なる姉上殿が痴漢に遭っちゃった。


 だから私、男に対する見方がシビアになった。


 まあ同時に…


 大して美人でもなく貧相ボディの姉上殿を痴漢するなんて、物好きな男もいるもんだと関心しているけどね。


 今回の合コンでも、私たち聖華林の恋愛サークルは彼氏欲しい状態の孤独な身から抜け出す事は出来なかった。


 パーティーを企画したサークルリーダーの神尾由紀子先輩はこう、愚痴る。