トキのカナタへ





(…ん?まてよ……
何で………)


そんな逃亡願望が次第に高まりゆく中、紗和は何かを疑問に思った。


「あの……はじめてじゃないってどういうこと?」



「え?……あぁ。覚えてない?……………ほら、あのとき…」



そう言われ、紗和は記憶を探る。



(あのとき……あのときあのときあのとき………)


「あっ!保健室の!!」


「そうそう。」



思い出した紗和にうんうんと頷く竜也。


そんな2人に、それを(というか今までの一連を)静観していた颯は首を傾げながら口を開いた。


「?保健室って?てか知り合いだったんだな。」

「まぁね。たまたま受験の日に保健室で会ったんだよ。」


「へぇ…ふーん……ほぅほぅ…」


ニヤつく颯。

周りを見れば、捺綺はよほど驚いたのか開いた口が開きっぱなしで、先程までいちゃついてた2人は物珍しそうに竜也を見ていた。